現在位置 : ホーム > 「農」を支える > 地下ダム > フローティング型地下ダム

地下ダム

常に水不足に悩まされてきた沖縄において、農業を営む上での水資源の確保は重要な課題でした。 「水なし農業」から脱却し、安定した水の供給を実現するために、国・県・市町村が一丸となって新しい農産物が生産されるようになりました。 この沖縄の農業の発展に大きく貢献した地下ダムについてご説明します。

次世代地下ダム技術の確立

 大小さまざまな離島を持つ沖縄では、依然として水不足に悩まされる地域が多くあり、各地域で農業を営む人々にとって、安定的な水源の確保は悲願でもあります。

しかしながらこれらの地域には、既存の地下ダム技術では建設が困難な地域が存在します。そこで現在、地下ダムの立地条件に左右されにくい新技術の開発を進めています。その中の一つ、フローティング型地下ダムをご紹介します。

第3世代地下ダムとは:内陸部の地下まで塩水が浸水していたり、難透水基盤が存在しない地域において活用が期待される技術で、「淡水レンズ」を農業用水に利用するものです。

淡水レンズ

淡水レンズとは、透水性の岩石からできている離島の地下で、海水と淡水の比重差から、地下水(淡水)が海水(塩水)の上にレンズ状の形で浮いているものをいいます。

難透水性基盤が存在しない離島地域に見られる地下水の賦存形態です。

 

しかし、「淡水レンズ」をそのまま活用するには、問題点があります。

問題点1

問題点2

降った雨が、地下水となって淡水レンズに溜まりますが、その多くが無効に海洋へ流れてしまうため、利用可能量には限界があります。 淡水レンズは、元々非常に薄いため、井戸で取水してしまうと、すぐに塩水を引き込んでしまうため、利用可能量が非常に限定されます。

 

淡水レンズを農業用水として利用するために、2つの問題点を解決する技術を開発する必要 があります。

【フローティング型地下ダム技術】
ドーナツ型止水壁
【淡水レンズ開発技術】
集水井
地下に連続壁を設置し、淡水レンズを人工的に厚くし、強化する技術です。 集水井を設置して、より広く薄い取水を行うことで、海水侵入を抑制することができ、淡水の取水可能量が増加します。