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タイトル:沖縄の自然環境

サブタイトル:3.土壌

南西諸島を地質学的に区分すると、北琉球、中琉球、南琉球に分かれます。現在の沖縄県は、中琉球と南琉球に属しています。中琉球には沖縄本島をはじめ、伊平屋島(いへやじま)、伊是名島(いぜなじま)、慶良間(けらま)列島、久米島、大東諸島などが含まれ、南琉球には宮古諸島、八重山諸島が含まれます。
中琉球と南琉球の間には、沖縄本島と宮古島の間を横切る慶良間海裂があり、岩質や化石が異なっていることがわかっています。

沖縄県の土壌は、国頭マージが最も多く、次いで島尻マージ、ジャーガル、沖積土壌の順となっています。これらの土壌は、沖縄の気候・地質・地形条件等により生成された特徴的な土壌で、母材や有機物の分解が早いため一般的には有機物が乏しく、粘土質に富む風化土あるいは風化岩の堆積土です。そのため、物理性・理化学性からして良好な耕土とは言い難く、それぞれ改良を必要とする特殊土壌と言えます。


■国頭マージ

沖縄県本島中北部・石垣島・久米島・伊平屋島・伊是名島・慶良間諸島等に広く分布している赤色〜黄色を呈する酸性の粘性土である。

  1. 土色は赤色〜黄色である。
  2. 土壌の反応は一般的に強酸性である。
  3. 土壌は粗粒質から細粒質まである。
  4. 主要粘土鉱物としてイライト(雲母様鉱物)、カオリナイトを含む。
  5. 傾斜地に分布するため浸食を受けやすい。
  6. 下層土は緻密で透水性、通気性が悪い。
写真:国頭マージ

写真:島尻マージ

■島尻マージ(隆起サンゴ礁石灰岩土壌)

沖縄県本島中南部・本部半島・宮古諸島・八重山諸島・南北大東島・久米島等に広く分布している暗褐色を呈する弱アルカリ性の石灰岩土壌である。

  1. 土壌は黄褐色〜暗褐色である。
  2. 土壌の反応では一般的に弱アルカリ性を示す。
  3. 土壌は細粒質の重粘土である。
  4. 主要粘土鉱物としてイライト(雲母様鉱物)、カオリナイトを含む。
  5. 主として平坦地に分布し、土壌の浸食は小さい。
  6. 保湿力が弱く、干ばつの被害を受けやすい。
  7. 土層厚は変化に富み、浅い場合は礫質で基岩の露出するところがある。

■ジャーガル(泥灰岩の風化土壌)

沖縄県本島中南部一帯及び宮古島の一部に分布する灰色を帯びた弱アルカリ性の重粘性土壌である。

  1. 土色は概ねオリーブ(黄緑)褐色〜灰色である。
  2. 土壌の反応はアルカリ性である。
  3. 土壌は細粒質の重粘土である。
  4. 主要粘土鉱物としてスメクタイト(モンモリロナイト)、イライト、カオリナイト。
  5. 緩傾斜〜平坦地に分布し、緩傾斜地では地すべり、崩壊を受けやすい。
  6. 保水力が強く、干ばつの被害は少ない。
写真:ジャーガル

■沖積土壌

沖縄県本島中南部の海岸地帯に分布する海成沖積層土壌と、河川の河口部及び周辺に分布する河口沖積土壌に大別される。

  1. 土色は褐色〜青灰色である。
  2. 土壌の反応は酸性〜アルカリ性である。
  3. 土壌は粗粒質から細粒質まである。
  4. 一般に地下水位が高い。
  5. 泥灰岩土壌や黒泥土壌は、高圧縮性で排水改善後地盤の不等沈下が起きやすい。

■沖縄の土壌構成

土壌
土性
分布割合
主要作物
国頭マージ 酸性
55.1%
さとうきび
パインアップル、果樹
島尻マージ 弱アルカリ性
27.4%
さとうきび、野菜
ジャーガル 弱アルカリ性
8.0%
さとうきび、野菜
沖積土壌  
9.5%
水稲

 

円グラフ:沖縄の土壌構成

地図:沖縄の土壌構成

 【参考文献】
 沖縄県文化環境部 環境政策課
 環境教育活動情報
 「沖縄県環境教育プログラム(高等学校・環境団体編)」 冊子