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【事例B】CO2排出権取引の契約をしたが解約したい

 1年前、勤務先に業者Aが社長を訪ねてきた。社長が多忙のため経理を担当している私が話を聞いた。AはCO2排出権取引がいかに儲かるかということを熱心に話し始めた。話を聞くうちにそんなに儲かるのかと興味を持ったので、100万円の契約をした。しかし簡単に儲かるわけはないと思い直し、代金の支払いを拒否した。その後Aから頻繁に電話がかかってきたが無視していた。先日、知らない番号で携帯に電話があったので取るとAからだった。Aは「1年前に契約した人は今頃は何倍にもなって儲かっている。あのときに契約していればよかったのに」と話した。それを聞いて損した気分になってしまい、100万円の契約をしてしまった。翌日Aに100万円を渡すと、「儲かるので追加した方がいい」と勧められさらに50万円を渡した。すると翌日、「価格が下がったので追証をした方がいい」と言われ90万円払った。それからさらに両建てで100万円を支払った。1週間も経たないうちに340万円を支払っていた。よく考えると本当にAがCO2排出権取引をしているのかどうか、疑わしく思った。できれば全額返金してほしい。

アドバイス

 業者の店舗以外の場所で契約をする場合、「訪問販売」に該当し、その業者は所定の事項を記載した書面を交付する義務があります。書面の交付がない場合は、クーリング・オフできる可能性がありますので、書面でクーリング・オフの通知を送付しましょう。

 CO2(二酸化炭素)排出権の取引を勧誘する業者についての相談が多くあります。業者の資料などによると、CO2排出権そのものを取引しているのではなく、CO2排出権のCFD(差金決済)取引を行っているものと考えられます。これは、預けたお金(証拠金)の何十倍もの取引を行うため多大な損害を被ることもあるハイリスクな取引で、プロの投資家にとっても複雑なものです。知識や経験のない一般の消費者は絶対に手を出さないようにしましょう。

 また、実際に取引を行っているかどうかは、消費者にはわかりません。情報は業者からの一方的なものだけです。「価格が上がった」「価格が下がった」という業者の言い分を裏付けるデータなどは不明です。

 簡単にもうかる話はない、ということを肝に銘じて、怪しいと思う話にはハッキリと断りましょう。

(参考)

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